ゴールドコーストでのワーホリ生活を成功させる方法とは?

オーストラリアで7番目に大きな都市、ゴールドコースト。都会過ぎず田舎過ぎない、ほどよいバランスのよさで日本人からの人気が高い町です。そんなゴールドコーストでワーホリをしたい方の中には、「ビザはどうすればいい?」「ちゃんと生活していけるかな」と不安を抱えている方も多いと思います。

そこで今回は、ゴールドコーストでのワーホリについて解説します。

1. ゴールドコーストの基本情報

まずはゴールドコーストの基本情報についてご紹介します。

1-1 気候・環境・雰囲気

ゴールドコーストは年間300日が晴天と、非常に過ごしやすい気候です。おおむね12~29度と一年を通して過ごしやすく、夏は湿度が高いですが潮風が吹くのであまり不快感はありません。

中心地はサーファーズパラダイスと呼ばれるエリアで、ビーチアクティビティを楽しむ人が大勢集まります。ショッピングに最適なモールやホテル、飲食店も多いです。

ローカルな人が集まるのはサウスポートというエリアで、行政の中心地にもなっています。大きな公園も多く、自然の中で過ごせる環境です。

1-2 ゴールドコーストがワーホリに人気の理由

ゴールドコーストはサーファーに人気の街で、マリンアクティビティにまつわる仕事がたくさんあります。ホテルやレストランなどが多く、リゾート地で働きたい方が多く集まります。

また、比較的治安がよく、安心して暮らせることもポイントです。シドニーやメルボルンに比べると物価も安く、街や住民がゆったりした雰囲気であるところを気に入っている方も多いようです。

2. ワーキングホリデービザの基礎知識

ワーキングホリデービザについて解説します。

2-1 申請条件と手続きの流れ

オーストラリアのワーキングホリデービザを取得できるのは、18歳から30歳の方のみです。ほかに、生活に十分な資金があり、子供を同伴しないといった条件があります。一度ビザを取れば1年間滞在可能です。

ビザの取得方法は、以下の通りです。

1. オーストラリア移民局のサイトでImmiAccountを作成する
2. ビザアプリケーションからワーホリビザを選択する
3. 氏名などの情報を入力し、健康状態などについての宣言を入力する
4. 書類データを添付して、申請料を支払えば完了

2-2 必要書類と費用

ビザを申請するには、有効期限内のパスポートとクレジットカードが必要です。また、預金口座にお金が入っていることを証明する英文残高証明書も提出します。これは、金融機関の窓口から申し込み可能です。

ビザが許可されると指定したメールアドレスに通知が届きます。ビザ申請費用は、650豪ドルです。

3. ゴールドコーストに向いている人の特徴

ゴールドコーストに向いている人の特徴は、いくつかあります。

1つ目は、海が好きな方です。サーフィンはもちろん、マリンアクティビティが盛んな街なので、海が好きな方にはもってこいだと言えます。

2つ目は、のんびり暮らしたい方です。ゴールドコーストは、シドニーやメルボルンといった都市よりも落ち着いていて、豊かな自然を楽しめます。

3つ目は、リゾート関連の仕事をしたい方です。ホテルやお土産物店などの仕事が多いため、これらの仕事に興味がある方にぴったりです。

4. 現地での仕事探し

ゴールドコーストで、どのように仕事を探すかなど解説します。

4-1 求人が多い職種(カフェ・レストラン・観光業など)

ゴールドコーストはリゾート系、観光系の求人が多いです。例えば、ホテルの受付や客室清掃、土産物店などがあります。

また、マリンスポーツなどアクティビティの案内をする仕事もたくさんあります。

飲食系も多く、カフェやレストランなどの求人もよく見られます。日本の飲食店で働いていた方は、経験をアピールすると採用されやすいです。

4-2 仕事の探し方とタイミング

ゴールドコーストで仕事を探したい方は、ぜひJAMS.TVを活用してください。求人情報が日本語で掲載されているため、英語力に自信がない方もしっかり内容を理解できます。

働き始めるのは、オーストラリアについてから1ヶ月後くらいがおおすすめです。少し時間を置くことで、英語に慣れ、生活を落ち着かせることができます。

4-3 英語力と仕事の関係

これからオーストラリアでワーホリをしようと思っている方は「英語ができないと仕事がないのでは」と心配するかもしれません。結論から言えば、英語があまり話せなくても仕事自体はあります。例えば、清掃や皿洗いなど、人とコミュニケーションをとらなくて良いものであれば採用されやすいでしょう。

しかし、職種は限られますし、時給が低いものしかありません。英語力が高ければ高いほど、選択肢は広がり時給が高い仕事を得やすいです。実際に、英語力を活かしてレストランやカフェのホール、学校の事務スタッフなどで働いている方もいます。

4-4 実際の給与相場と勤務時間

オーストラリアでワーホリをしている方の時給の例は、下記の通りです。

職種 時給例
日本食レストランホールスタッフ 23豪ドル
日本食レストランキッチンスタッフ 25豪ドル
カフェバリスタ 27豪ドル
スーパーマーケット早朝棚卸スタッフ 35豪ドル
引っ越し業者荷物運搬スタッフ 28豪ドル
清掃スタッフ 25豪ドル

オーストラリアでは、パートタイム雇用の場合1日最低3時間以上勤務することが定められています。フルタイムの場合は週38時間の労働が保証されているため、「思ったよりシフトに入れない」といった心配はいりません。

5. 住まいの選び方


ゴールドコーストの住居情報について解説します。

5-1 ホームステイ・学生寮・シェアハウスの違い

ホームステイは、オーストラリアの家庭で生活します。朝食と夕食がついており、トラブルの際はホストが助けてくれる点がメリットです。

学生寮は、大学や語学学校に併設されている寮です。個室がある場合と、ルームメイトとシェアする場合があります。友人を作りやすく、英語を話す機会が多いことがメリットです。

シェアハウスは、一軒家やアパートに複数人で暮らします。食事や掃除はすべて自己管理で、個室があるタイプだとプライベート空間を保てます。

5-2 家賃相場とエリア選びのポイント

ゴールドコーストの家賃相場は、下記の通りです。

住宅タイプ 家賃相場
一軒家 週850豪ドル
アパート 週680豪ドル
オウンルーム 週250豪ドル
シェアルーム 週150豪ドル

家を探す時は、少し町の中心から離れると家賃を抑えられます。語学学校に通いたいなら、サウスポートのあたりは学校が多く便利です。休日にサーフィンを楽しみたいならメインビーチ、多少高くてもなるべく都会がよければサーファーズパラダイスを選びましょう。

5-3 契約の注意点と初期費用

オーストラリアではオーナーの権限が強く、更新のタイミングで値上げすることがあります。また、日本では2年契約が多いですが、オーストラリアでは半年か1年の固定契約が多いです。

初期費用として、家賃1〜2ヶ月分の保証金を支払います。場合によっては契約手数料と管理費が発生することもあるので、契約時に確認しましょう。

6. 生活費と予算シミュレーション

ゴールドコーストでの生活について、予算シミュレーションをします。

6-1 月ごとの生活費内訳(家賃・食費・交通費など)

1ヶ月のシミュレーションです。

相場
家賃 1,000豪ドル
食費 500豪ドル
通信費 50豪ドル
交通費 100豪ドル
日用品費 100豪ドル
雑費 300豪ドル
合計 2,050豪ドル

6-2 節約術と支出を抑えるコツ

オーストラリアでは外食が高いため、自炊することが大切です。スーパーの特売日を狙うと、食費をぐっと抑えられます。特に、ALDIなど格安スーパーがおすすめです。また、Too Good To Goなどのフードシェアアプリを利用すると、節約になります。

家賃は、都市ではなく郊外に住むことで抑えられます。光熱費込みの物件がおすすめで、もし6ヶ月以上住む予定があるなら家賃交渉してみましょう。

6-3 留学期間別の費用シミュレーション(3ヶ月/6ヶ月/1年)

3ヶ月 6ヶ月 1年
家賃 3,000豪ドル 6,000豪ドル 12,000豪ドル
食費 1,500豪ドル 3,000豪ドル 6,000豪ドル
通信費 150豪ドル 300豪ドル 600豪ドル
交通費 300豪ドル 600豪ドル 1,200豪ドル
日用品費 300豪ドル 600豪ドル 1,200豪ドル
雑費 900豪ドル 1,800豪ドル 3,600豪ドル
合計 6,150豪ドル 12,300豪ドル 24,600豪ドル

7. 語学学校と英語力向上の方法

ワーホリのビザを使って、語学学校に通うことができます。英語力を伸ばしたい方はぜひ通ってみてください。

7-1 ゴールドコーストの語学学校の特徴

ゴールドコーストには、明るくてフレンドリーな雰囲気の学校が多いです。学校規模は大きすぎず、小規模〜中規模のクラスがメイン。観光地であるため、勉強や仕事だけでなくしっかり遊びたい方にもおすすめです。

7-2 費用・コース内容の違い

ゴールドコーストの語学学校は、1ヶ月15万円ほどが目安です。コースは学校によって様々で、通常の英語コースの他、ケンブリッジなど特定の学校への試験対策のコース、IELTS対策のコースなどもあります。また、ヨガやスキューバダイビングなど、勉強とは別のコンテンツが学べるコースも豊富です。

7-3 通学しながら働くスタイルのリアル

働きながら勉強を両立することは、簡単ではありません。コツは、最初は無理せず生活に慣れることです。学校に通うことも新しい仕事を始めることも、ストレスがかかり精神的にいっぱいいっぱいなってしまうもの。だからこそ、最初の1ヶ月は日々の生活に集中しましょう。

また、しっかり両立できるかわからないからこそ貯金は重要です。お金が少ないままワーホリに行くと、職場が合わなかったり仕事を変えたかったりしてもやめにくくなってしまいます。

学業との両立のためには、シフトの融通が利く職場を選ぶことも大切です。テストやレポートの前は勉強に集中し、それ以外の時に働くなど、メリハリをつけられるようにしましょう。

8. 現地生活のリアルと楽しみ方

ゴールドコーストでの生活を楽しむ方法を解説します。

8-1 観光・アクティビティ・イベント情報

ゴールドコーストの定番観光スポットといえば、サーファーズパラダイスのビーチです。世界中からサーファーが集まり、サーフィンを楽しんでいます。また、海の生き物と触れ合えるシーワールドや、ワーナーブラザーズの映画をモチーフにしたムービーワールドもおすすめです。

イベントも多く、Broadbeach Art and Craft Marketsではオーストラリアの農産物やジュエリーなどを購入できます。
6月のCooly Rocks Onには、1,000台近いクラシックカーが大集合。
7月のGOLD COAST MARATHONは、数千人のランナーが町中を走ります。
9月にはJapan and Friends Dayがあり、和太鼓や日本食の屋台などが出ます。

8-2 ローカルとの交流・友達作りのコツ

現地で友達を作るなら、語学学校やアルバイト先の人との交流が一番です。

友達作りのコツは、英語に自信がなくても積極的に話しかけること。ゴールドコーストには英語ネイティブではない観光客やワーホリの人が多く、現地の人は完璧な発音でなくてもコミュニケーションを取ることに慣れています。

また、サーフィンやヨガなど趣味を通じて友達を作ることも可能です。共通の話題がある方が、会話がスムーズになるでしょう。

9. トラブル回避と安全対策


もしもの時のため、トラブル対策は万全にしておきましょう。

9-1 治安・注意すべきエリア

ゴールドコーストの治安はそれほど悪くありませんが、暴行事件や車上荒らしなどの事件は起きています。また、女性を狙った犯罪もあるため、夜間は一人で出歩かないようにしましょう。

オーキッド・アベニューはナイトクラブが多く、酔っ払いや騒ぎたい若者が集まっているため注意してください。サーファーズパラダイスとシェブロン・アイランドの間にある橋も、昔から事件がよく起きているため、深夜に行くのは避けましょう。

9-2 病気・ケガ・保険の対応

もし病気にかかったり怪我をしたりしたら、保険を使いましょう。加入する保険によって、申請手続きは異なります。事前に、保障の申請にどんな書類が必要か、いつ提出すればよいかなど確認しておきましょう。

オーストラリアは医療費が非常に高いため、保険なしで渡航することは絶対にやめてください。

9-3 緊急時のサポート窓口

エージェントを通じてワーホリに行く場合、トラブル時にはサポートをお願いできます。サポート専用の電話番号などがあれば、事前に控えておくともしもの時も安心です。

オーストラリアでは、「000」が緊急の電話番号です。警察や消防、救急に連絡したい時はこちらにかけましょう。

10. まとめ

ゴールドコーストはオーストラリアの中でものんびりしており、特にマリンアクティビティに興味がある方におすすめです。観光関連の仕事も多いので、将来観光業で活躍したい方もぜひ検討してみてください。